可愛らしく飼育しやすいマルチーズの飼い方や、注意点にはどんなものがあるのでしょうか。確認してみましょう。
散歩は控えめでOK

マルチーズは室内犬に適した犬種で、運動量はさほど多くありません。そのため、20分程度の控えめな散歩で大丈夫です。
運動量が少ないとはいえ、散歩に行かないとストレスが溜まったり、元来友好的なはずの性格が内向的になり他人になつかなくなるなどの性格の変化が生じることもあります。
気分転換も兼ねて、毎日決まった時間に散歩に連れ出すことをおすすめします。
子犬の時期に社会性を養う

マルチーズは外交的な性格の反面、シャイな一面も持ちます。
そのため、子犬の時期に社会性を養わないと、吠え癖がついたり、他人に対して心を閉ざす問題行動に出てしまうことが多いです。
社会性を養うには、散歩で外の音、人、匂いなどに触れる、沢山の人や犬と交流を持つなどの方法があります。
マルチーズは先天的な性格が友好的な犬種なので、子犬の時期に沢山の経験を積ませることで、飼いやすい犬に育っていきます。
犬は成長が早く、成犬になってからの時期の方が長いので、社会性を養うことはとても大切なことだと言えます。
膝蓋骨脱臼を未然に防ぐ
マルチーズに多い膝蓋骨脱臼を未然に防ぐために様々なケアが必要です。
足裏のケア

足裏の肉球からはみ出している被毛をカット、またはバリカンで刈るなどで、日常的に足裏をケアすることが大切です。
肉球から被毛が出ている状態では、マルチーズはツルツルとグラススキーで滑っている様な状態になってしまい、膝への影響も良くありません。
さっぱりとケアしてあげて、マルチーズが快適に歩くことが出来るようにしましょう。
フローリングの部屋でマルチーズを飼育している場合、足裏が滑りやすいため膝を痛めてしまうことが多いです。
そのため、フローリングに滑りにくいワックスを塗る、全面にコルクマットやカーペットなどを敷くなどの滑り防止が必要になります。
市販のペットグッズでフローリングの滑りを防止することも有効です。



涙やけのケア
マルチーズは涙目になりやすく、濡れた状態が続くことで、目の周りや目から鼻にかけてのラインが茶色く変色してしまう涙やけになりやすい犬種です。
涙やけになると、神経質な一面も持っているマルチーズの場合、前肢を使い引っ掻くことで、目のトラブルになることもあります。
涙やけを起こさせないためには、こまめに拭きとることが一番です。市販の涙やけグッズを使うこともおすすめです。



被毛のケア

マルチーズのサラサラとした絹状の純白の被毛は、スタイルによってケア方法が異なります。
被毛のケアを怠ると、毛玉やもつれの原因になったり、皮膚トラブルを招くことになるため、毎日定期的にケアすることをおすすめします。
ロングヘアーの場合

ショーに出ている様な床につくほどのロングヘアーは、マルチーズの特徴とも言えます。
優雅さのあるロングヘアーですが、実際には普段の生活の場面ではラッピングペーパーを使い、被毛をまとめ、被毛が絡んだり、もつれたりすることを防いでいます。
そのため、ロングヘアーを保ちたい場合には、毎日ブラッシングとラッピングをする習慣をつけましょう。ラッピングペーパーでセットする作業は、慣れてしまえばさほど時間はかかりません。


ショートヘアーの場合

室内飼いとして飼育されているマルチーズの場合は、大半がショートヘアーのカットをしています。
ショートヘアーを保つには、定期的なトリミングが必要です。また、毎日ブラッシングをすることで毛のもつれや絡みを防ぐことができます。
ブラッシングは皮膚への刺激にもなり、血流促進にも繋がるため毎日欠かさず行うことをおすすめします。

